1.RFID
RFIDとはRadio Frequency Identificationの略で、RFタグを使用した無線(ワイヤレス)通信技術の総称。
1)RFIDの特長
① 非接触での読み取り② 複数同時読み取り
③ 透過機能
④ 固有ID
⑤ 移動中の読み取り
⑥ データ書き換え
⑦ アクティブタグは電池を電源として多機能
⑧ 耐環境性
2)留意点
① 金属・液体・水分の影響を受けやすい② 複数読み取りが100%でない場合あり
③ タグの破損への対策と準備
④ 使用環境(室内・野外・温度)
⑤ 用途に適した周波数帯と読み取り距離の設定
「鋼材に適したRFIDとは」
1)金属対応タグ
RFタグは金属に貼ると読み取りにくくなる場合がある。金属面との間に隙間を設ける等の処置を行い、金属に貼り付けても読み取りができるようにしたRFタグを「金属対応RFタグ」と呼ぶ。金属対応タグには以下のような種類がある。
<金属対応タグの種類>
①ICチップと台座に隙間を設け金属面から離したタイプ
② ICチップの角度を工夫して金属面から離したタイプ
※金属にインレイを垂直にすることで
金属からの影響を排除
鉄鋼関係でのRFID使用事例
1)コイルセンター
① 国内
母材コイルにICタグを貼付
・置場管理と異材加工防止
・非鉄金属加工業(黄銅・青銅)・・置場管理と不正持ち出し防止 製品にICタグを貼り在庫管理
② 海外
韓国・鉄鋼メーカー
・物流管理:母材コイル内径に金属対応タグを貼り、製鉄所内の置場管理、移送時の誤出荷防止と
物流管理
・ 中継地・倉庫・コイルセンター入荷業務の簡素化
2)鋼管
① 置場管理(野外)、異材出荷防止
② 輸出鋼管の輸送履歴追跡
3)ボンベ・通いパレット
生ビールのボンベ、産業用ガスボンベ、通いパレットの回収管理
RFID導入のポイント
バコードをICタグに置き換えるだけでは、コストが高くなるだけ。
新しいサービス・付加価値の創造、他社との差別化へICタグの特長を活かし使用することがポイント 。
【参考】過去のブログ・コラム記事
一部のリンク先は、旧株式会社CANVASの「コイルセンター情報ブログ」へリンクいたします。
■ 【続報3】2012年より開始、RFID機器で使用中のUHF帯周波数変更のポイント(2012年9月25日)
■ RFID EXPOで発見!金属対応タグ(ICタグ)注目の新製品(2012年5月15日)
■ 【続報2】2012年より開始、RFID機器で使用中のUHF帯周波数変更のポイント(2012年4月25日)
■ 【続報1】2012年より開始、RFID機器で使用中のUHF帯周波数変更のポイント(2012年2月6日)
■ 日本初(?)、八重洲の街角に登場した隠れ家的RFID専門店とは(2012年02月01日)
■ 韓国鉄鋼メーカー視察記~大手高炉メーカ-おけるRFID金属タグの本格利用~(3)(2012年01月5日)
■ 韓国鉄鋼メーカー視察記~大手高炉メーカ-おけるRFID金属タグの本格利用~(2)(2011年12月19日)
■ 韓国鉄鋼メーカー視察記~大手高炉メーカ-おけるRFID金属タグの本格利用~(1)(2011年12月8日)
■2012年より開始、RFID機器で使用中のUHF帯周波数変更のポイント (2011年10月24日)
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